全国和牛能力共進会でグランプリを獲得したこともある、全国有数のブランド和牛としての地位を築いた「飛騨牛」。試行錯誤を繰り返し、行き着いた生産技術は、他のどの生産者にも負けないものを持っています。
今回は飛騨牛の生産者にフォーカスし、飼育環境や餌のこだわりについてご紹介したいと思います。
飛騨牛とは?
岐阜県の主に飛騨地方で肥育される黒毛和牛で、飛騨牛銘柄推進協議会が設けた4つの基準をクリアした和牛のみが名乗ることができるブランドです。広大な大地、清らかな水、澄み渡った空気、そして季節の寒暖差と昼夜の気温差などの自然の恵みを存分に受け「飛騨牛」はつくられます。
近年では近畿東海北陸連合肉牛共進会においても連覇を達成しています。この共進会は松阪牛や神戸牛、近江牛などの名だたるブランド牛を擁する県が参加する大会で、生産者の肥育技術の高さが際立つ結果となり、今注目を集めているブランド牛です。
飛騨牛の肉質
全国和牛能力共進会で日本一を獲得したことがある肉質は、きめ細やかで柔らかく、豊潤でまろやか、上質な肉の旨みを堪能できる牛肉の最高傑作と言われています。しっかりと霜降りが入っているので綺麗なピンク色をしているのが特徴で、厳しい基準を設けているだけあって、サシや霜降りの度合、色や光沢なども三大和牛に引けを取らない肉質となっています。
飛騨牛の味
霜降りの量が多いにもかかわらずしつこ過ぎない脂身の風味、そして筋繊維の柔らかさからくる繊細な味わいが特徴です。キメ細かな霜降りの柔らかさと赤身の甘さ、そして口の中で広がる芳醇な香りを楽しめ、うちいっぱいに美味しさが広がります。
飛騨牛の生産者をご紹介
飛騨牛の生産に尽力している方々をご紹介します。それぞれこだわりを持ち、高品質の飛騨牛を誕生させています。
養老ミート
生産から販売までを一貫体制で行っている養老ミート。飛騨牛をはじめとして多くの養老ハーブ牛など様々なブランド牛を生産しています。現在は約1,000頭の飛騨牛と交雑牛を肥育しており、高品質な飛騨牛を生産しています。
環境
牧場は計6つあり、広々とした牛舎で育てられています。牛舎内はキレイに保たれており、通路まで清潔にされています。また牛の寝床となるマス内も、気持ちよく睡眠がとれるように新鮮な藁や土を入れ替えています。
飼料
稲わらを中心に、ふすまやトウモロコシ、加熱発酵させた米かすなどをブレンドした独自の飼料を与えています。また飲み水は、山からの豊富な水源を牧場に引き、ミネラル豊富な井戸水を与えています。
基本情報
企業・牧場名 | 養老ミート |
代表者名 | 田中成典 |
住所 | 岐阜県養老郡養老町石畑288-1 |
電話番号 | 0584-32-0800 |
取り扱い品種 | 飛騨牛、交雑牛 |
総肥育頭数 | 1000頭以上 |
肥育形態 | 山の伏流水と安全な餌で健康な牛を育てています。牛のストレスは肉の成分に影響するため当社ではクラシック音楽を聴かせるなどして、牛にストレスを与えない環境づくりに配慮し肥育 |
年間出荷数 | 1日30t以上の出荷体制 |
受賞歴 | 不明 |
直営店 | 養老ミート 本店(岐阜県養老郡養老町石畑819-5)養老ミート カラフルタウン岐阜店(岐阜県岐阜市柳津町丸野3丁目3-6カラフルタウン内)養老ミート 湯の華市場店(岐阜県可児市土田大脇4733-4 湯の華市場内)養老ミート 弥富店(愛知県弥富市前ケ須町東勘助100-1 生鮮館やまひこ内)養老うまいもん市場(岐阜県養老郡養老町石畑809-1) |
公式ホームページURL | https://www.yoro-meat.co.jp/brands/#section01 |
公式Instagram URL | https://www.instagram.com/yoshinori_tanaka_a.k.a._pj/?hl=ja |
公式Twitter URL | なし |
安立ファーム
飛騨牛の生産をはじめて50年以上という「安立ファーム」。牛の飼育する環境に恵まれ、これまで多くの優秀な飛騨牛を輩出してきました。現在は約1,000頭の飛騨牛を飼育しており、県内最大規模の生産牧場になっています。
また2019年には、良い農場の目印とも言える「JGAP」の認証を受けた優良牧場でもあります。
環境
養老山脈に沿って広がる水田地帯と、長良川や揖斐川に囲まれた中に牧場があり、牛たちはのんびりゆったり暮らしています。きれいな空気にも恵まれたストレスの少ない環境で、こまめな掃除で清潔を保ち病原体を侵入させないよう、牛舎内や牛舎に出入りする際の消毒を徹底しています。
また、1日に6回の見回りの中で、牛たちの健康状態を常にチェックし、ちょっとした変化も見逃さないようスタッフ同士の情報交換も欠かせません。
飼料
栄養バランスを考え、トウモロコシや大豆、大麦や小麦、菜種の油かすや米や稲わらを配合した飼料を与えています。そのこだわりの配合割合は、長年の経験と研究から導き出された独自の飼料を与えています。
また飲み水は、地下水を牧場に引き、いつでも新鮮なキレイな水を飲めるような環境になっています。
基本情報
企業・牧場名 | 安立ファーム |
代表者名 | 安立 信之 |
住所 | 岐阜県海津市海津町江東 3の割322ー1 |
電話番号 | 080-5111-0012 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 約1000頭 |
肥育形態 | 不明 |
年間出荷数 | 年間出荷の96%が飛騨牛 |
受賞歴 | なし |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | https://adachi-farm.co.jp/about.html |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
(有)新谷畜産
これまで飛騨牛共励会でも多くの賞を受賞してきた「新谷畜産」。レストランやホテルでも、この牧場で生産される飛騨牛が使用されており、その品質の良さは大変好評を得ています。現在は約160頭の飛騨牛を飼育しており、今後も期待される生産者さんです。
環境
飛騨の山あいにある牧場は、まわりは緑に囲まれ、静かな環境の中で牛たちは育てられています。1マスに2頭ずつ入れ、牛同士の喧嘩などを防止し、少しでもストレスの軽減になるように配慮しています。
飼料
稲わらを中心に、トウモロコシや大豆などの穀類を混ぜたものを与えています。飲み水は井戸水を使用し、毎日新鮮で冷えた水を与えています。
基本情報
企業・牧場名 | (株)新谷畜産 |
代表者名 | 不明 |
住所 | 岐阜県高山市清美町 |
電話番号 | なし |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 160頭 |
肥育形態 | とうもろこし 大麦 小麦 末粉 ふすま 大豆皮 米ぬか 等を配合し肥育 |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | なし |
直営店 | なし |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
井田畜産牧場
飛騨牛の共励会のみならず、全国のブランド牛が集まる大会でも優秀な賞を獲得するなど、飛騨牛生産の第一人者と言われている「井田畜産」です。現在は約450頭の飛騨牛をお父様と息子さん2人で飼育しており、その飼育技術は父から息子へと受け継がれています。
環境
山と田んぼに囲まれた静かな場所に、広大な牧場が広がります。成長に合わせて牛の部屋を変えていき、出荷まじかの牛に関しては1マスに1頭入れて、ストレスをかけないように育てています。また驚くのはそのキレイな環境です。この牛舎を見た方はその環境に驚くと言います。牛舎特有の臭いもなく、ハエや虫などもいないので、牛たちにとっては過ごしやすい環境です。
飼料
基本は稲わらを与え、そこに穀類などを混ぜ独自に開発したものを与えるということですが、全て企業秘密となっています。
基本情報
企業・牧場名 | 井田畜産牧場 |
代表者名 | 井田睦 |
住所 | 岐阜県高山市清美町三ツ谷435番地 |
電話番号 | 不明 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 470頭 |
肥育形態 | とうもろこし 大麦 小麦 末粉 ふすま 大豆皮 米ぬか 等を配合し肥育 |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | なし |
直営店 | シマヤ砺波店※限定販売でスーパーや精肉店で販売 |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
(有)牛丸畜産
飛騨牛共励会ではもちろん、全国のブランド牛で競う共励会でも優秀な成績を収めている「牛丸畜産」。2021年の飛騨牛共励会でもグランプリを獲得しています。若い生産者の育成も順調で、その飼育技術は後の世代にもしっかり受け継がれています。
現在約250頭の和牛を飼育しており、今後も飛騨牛生産界を引っ張っていく生産牧場です。
環境
牧場のまわりは緑に囲まれており、牛にストレスを与えない環境づくりを目指しています。牛舎はキレイに保ち、一日数回牛舎を巡回し、牛の体調管理も怠りません。良い牛を作るには、一頭一頭愛情をこめて育てることが一番大事だと語っています。
飼料
とうもろこし・大麦・小麦・末粉・ふすま・大豆皮・米ぬかなどを組み合わせた独自の飼料を3種類作り、牛の成長に合わせて与えています。また飲み水も、山の伏流水を使用し、ミネラル豊富な水を常に与えています。
基本情報
企業・牧場名 | (有)牛丸畜産 |
代表者名 | 牛丸国行 |
住所 | 岐阜県高山市国府町 |
電話番号 | 不明 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 230頭 |
肥育形態 | 自然のエサで、自然に近い環境の中でのんびり育て牛との対話(コミュニケーション)を大事にしています。 健康状態、ストレス、食欲などに気を使い、どれだけ丹精込めて育てる |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | 農協肉牛枝肉共進会 令和2年最優秀賞 |
直営店 | なし |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
岩本畜産
飛騨牛生産のホープと期待されているのが、岩本畜産です。青年生産者として、父の牧場を継ぎ、その卓越した生産技術で素晴らしい飛騨牛を作り上げています。現在は約30頭程度と少ない飼育頭数ですが、一頭一頭愛情をこめて育てることができると言います。今後は50頭を目標に牛の頭数を増やしていきたいということです。
環境
標高150mの場所にある岩本畜産。まわりは自然に囲まれ、牛たちにとっては過ごしやすい環境で育てられています。牛舎は一定の温度に保つようにしており、扇風機を使用し空気の循環をしています。また牛の寝床も、いつでも乾燥している状態を作り、リラックスして睡眠がとれるようにしています。
飼料
とうもろこしや大麦、ふすまや大豆油粕等を混ぜた独自の飼料を3種類用意し、成長に合わせて使用しています。また飲み水は、地下水を井戸からくみ上げ与えており、ミネラル豊富な飲み水を常に与えています。
基本情報
企業・牧場名 | 岩本畜産 |
住所 | 岐阜県高山市久々野町小屋名1928 |
電話番号 | 不明 |
(株)大下農場
約160頭の飛騨牛を飼育している「大下農場」。地元のレストランや料理店でも、この牧場で育てられた飛騨牛を楽しむことができます。品質の良い飛騨牛を飼育すると評判の生産牧場です。
環境
牛にストレスをかけないように心がけ、運動場で適度な運動をさせたり、ブラッシングをしてリラックスさせたりと余念はありません。また牛舎内はキレイにし、特に牛の寝床とエサ入れ・水入れは常に清潔にしています。
飼料
稲わらを中心にトウモロコシや大豆などを混ぜた独人配合した飼料を5種類用意し、その成長過程に合わせて与えています。
基本情報
企業・牧場名 | (株)大下農場 |
代表者名 | 大下 |
住所 | 岐阜県高山市丹生川町森部75番地2 |
電話番号 | 不明 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 160頭 |
肥育形態 | とうもろこし 大麦 小麦 末粉 ふすま 大豆皮 米ぬか 等 を配合し肥育 |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | なし |
直営店 | なし |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
(有)大洞畜産
親子二代で飛騨牛の生産を行っている「大洞畜産」。今は息子さんに牧場を譲っていますが、お父様もまだ現役として、息子さんと二人で約130頭の飛騨牛を飼育しています。これまで共励会でも優秀な成績を収める飛騨牛を輩出しており、今後も期待される生産者です。
環境
まわりのほとんどが山林で占められており、春夏秋冬四季折々の姿を見せる豊かな自然、きれいな水と空気に恵まれた静かな環境の中で牛たちは育てられています。毎日、一頭一頭の体調を見て回り、体調がすぐれない牛がいたらすぐに対処するなど、牛の体調管理には余念がありません。
飼料
新鮮な稲わらを中心に、トウモロコシや大豆などの穀類や、米ぬかなどを配合した独自の飼料を与えています。また飲み水は地下水を汲み上げ、ミネラル豊富で新鮮な水を与えています。
基本情報
企業・牧場名 | (有)大洞畜産 |
代表者名 | 大洞 満 |
住所 | 岐阜県高山市清見町牧ケ洞2668番地 |
電話番号 | 不明 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 125頭 |
肥育形態 | とうもろこし 大麦 小麦 末粉 ふすま 大豆皮 米ぬか 等 を配合し肥育 |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | なし |
直営店 | なし |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
(有)岐阜県産牛研究センター 江名子牧場
広い敷地内で約160頭の飛騨牛が飼育されています。今以上の肉質の飛騨牛を作り出す研究を行っており、餌の配分や一日の生活などもしっかり記録しています。毎年多くの優秀な飛騨牛を輩出しており、この牧場の飼育方法を参考にする生産者も多くいます。また系列牧場の森部牧場と連携を取りながら牛の飼育を行っています。
環境
大自然に囲まれた牧場で、温暖な気候の中で牛たちは育てられています。牛舎もきれいにし、牛にストレスがかからない環境づくりをしています。牛のブラッシングや爪切りなども行うことでリラックスしてもらうことも忘れません。
飼料
稲わらを中心にふすまやサトウキビのかすなどを混ぜた独自に開発したものを与えています。また成長に合わせ、米ぬかや麦を組み合わせ与えるようにしています。水は井戸水を与えているので、飲み水からもミネラルなどの栄養を取り入れることができます。
基本情報
企業・牧場名 | (有)岐阜県産牛研究センター 江名子牧場 |
代表者名 | 不明 |
住所 | 岐阜県高山市江名子町3411-1 |
電話番号 | 0584-24-0657 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 160頭 |
肥育形態 | とうもろこし 大麦 小麦 末粉 ふすま 大豆皮 米ぬか 等 を配合し肥育・遠隔操作による自動給餌システムの導入によりスムーズに給餌 |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | なし |
直営店 | なし |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
(有)岐阜県産牛研究センター 森部牧場
広い敷地内で約220頭の飛騨牛が飼育されています。今以上の肉質の飛騨牛を作り出す研究を行っており、餌の配分や一日の生活などもしっかり記録しています。毎年多くの優秀な飛騨牛を輩出しており、この牧場の飼育方法を参考にする生産者も多くいます。また系列牧場の江名子牧場と連携を取りながら牛の飼育を行っています。
環境
水田地帯に囲まれた牧場で、温暖な気候の中で牛たちは育てられています。牛舎もきれいにし、牛にストレスがかからない環境づくりをしています。牛のブラッシングや爪切りなども行うことでリラックスしてもらうことも忘れません。
飼料
稲わらを中心にふすまやサトウキビのかすなどを混ぜた独自に開発したものを与えています。また成長に合わせ、米ぬかや麦を組み合わせ与えるようにしています。水は井戸水を与えているので、飲み水からもミネラルなどの栄養を取り入れることができます。
基本情報
企業・牧場名 | (有)岐阜県産牛研究センター 森部牧場 |
代表者名 | 不明 |
住所 | 岐阜県高山市丹生川町森部漆畑781-1 |
電話番号 | 不明・おおもと→0584-24-0657 |
取り扱い品種 | 飛騨牛 |
総肥育頭数 | 220頭 |
肥育形態 | とうもろこし 大麦 小麦 末粉 ふすま 大豆皮 米ぬか 等 を配合し肥育 |
年間出荷数 | 不明 |
受賞歴 | なし |
直営店 | なし |
公式ホームページURL | なし |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
三慶畜産
長年飛騨牛の生産に従事してきた「三慶畜産」。これまで共励会でも優秀な成績を収める飛騨牛を輩出する、飛騨牛生産の第一人者です。現在は約200頭の飛騨牛を飼育しており、今後も期待されている生産者さんです。
環境
森と山に囲まれた静かな場所に牧場があり、牛たちにとっては過ごしやすい環境で生活することができます。牛舎は木造の作りで、木の香りが感じられる清潔感のある牛舎になっています。通路やエサ入れ、水入れはもちろん牛のストレスを少なくするために、牛の寝床となるマスの中も、清潔に保つようにしています。
飼料
新鮮な稲わらを中心に、とうもろこしや大麦、小麦等を混ぜた独自に配合した飼料を与えています。また飲み水は、近くの清流の湧水を汲みこんで与えています。
基本情報
生産牧場名 | 三慶畜産 |
住所 | 〒506-0105 岐阜県高山市清見町三ツ谷723 |
電話番号 | 0577-75-3025 |
萩原畜産
種付けから肥育、販売までこだわりをもって飛騨牛の一貫生産を行なっている「萩原畜産」。現在繁殖牛約120頭子牛、育成牛約60頭、肥育牛約430頭の計約600頭を飼育しています。全国共励会でも内閣総理大臣賞を受賞するなど、これまで多くの名牛を輩出しています。また、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられるJGAP認証も取得している牧場です。
環境
標高約1,000メートルに位置する場所に牧場があり、大自然のなかでストレスがかからないため、牛たちはとてもリラックスしています。舎内は清潔に保ち常に牛の健康状態をチェックしています。
飼料
企業秘密ですが、独自にブレンドしたものを使用し、栄養バランスや牛の体調を考え配合しています。水は飛騨の大自然から湧き出た天然水を使用しており、いつでもミネラル豊富な水を提供しています。
基本情報
生産牧場名 | 飛騨萩原畜産 |
住所 | 〒509-2508 岐阜県下呂市萩原町尾崎3385-1 |
電話番号 | 0576-55-0811 |
(株)山口牧場
繁殖から肥育の一貫経営を行う山口牧場です。牛の世話をしていた祖父母の影響で、牛の生産業に身を投じた、まだ32歳という若き生産者の山口大作さん。代々受け継がれる飼育方法を実践し、共進会でトップを取ることを意識して仕事に励む、今急成長中の生産者さんです。
環境
まわりを森で囲まれた自然豊かな場所にある牧場です。管理する牛を病気等で死なせてしまうことが多かった反省を踏まえ、それ以降「健康な牛を育てる」をモットーに、今まで以上に、牛の体調に気を遣った飼育をしています。牛舎は常に清潔に保ち、運動場に出して適度な運動をさせることで、丈夫な牛づくりをしています。
飼料
牛の健康を気遣い、栄養面から飼料を選んでおり、独自に配合した飼料を与えています。飲み水は、近くの山から溢れ出す新鮮な湧水を使用し、ミネラル豊富な栄養満点の水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 山口牧場 |
住所 | 〒509-4542 岐阜県飛騨市宮川町杉原366 |
電話番号 | 0577-62-3303 |
湯峰畜産
共励会でも優秀な成績を収める飛騨牛を生産し、岐阜県内のみならず、全国のレストランや飲食店にも飛騨牛を卸している飼育農家です。現在約200頭の飛騨牛を飼育しており、一頭一頭愛情をこめて飼育されています。
環境
田園や山に囲まれた環境の中で、牛たちは飼育されています。ストレスをかけないように、牛舎は清潔に保たれており、牛の寝床も、新鮮な藁や土を定期的に入れ替えるなどしています。
飼料
細かく切った稲わらに、トウモロコシやふすまなどを混ぜた飼料を与えています。また飲み水は、地下水を汲み上げ与えています。
基本情報
生産牧場名 | 湯峰畜産 |
住所 | 〒509-4312 岐阜県飛騨市河合町稲越723 |
電話番号 | 058-272-8446 |
山勇畜産
繁殖から肥育までの全てを自社牧場で行っている山勇畜産。これまで共励会などで獲得した賞は数えきれず、多くの優秀な飛騨牛を飼育してきました。また、飛騨牛の中でもさらに優秀な特別な牛を「山勇牛」と呼び、その肉質の高さは、各方面から称賛を浴びています。
環境
近くには飛騨古川が流れ、牧場は数河高原という標高1,000mの場所に位置し、牛たちは飼育されています。この場所は、静かで空気が澄み清らかで、食牛業を営む場所として国内屈指の環境と言われています。産まれてから肥育まで全て同じ環境で飼育することで、牛たちはストレスを感じる事なくとてものびのびと育ちます。
飼料
牛たちが口にする水は、山から溢れる天然の湧き水で、ミネラル豊富な超軟水です。また山勇畜産では牧草も自社で生産しており、主に肥育段階時にそれを食べて成長します。成長過程に合わせて独自の飼料を与えていますが、中身は企業秘密となっています。
基本情報
生産牧場名 | 山勇牧場 |
住所 | 〒509-4201 岐阜県飛騨市古川町数河740-2 |
電話番号 | 0577-75-3025 |
若田ファーム
約200頭の飛騨牛を飼育している若田ファーム。父の代から飛騨牛の生産を行い、現在はその後を継いだ若田貴男さんが牧場を経営しています。若くして高い志しを持ち、これから育つ生産者のために働きやすい労働環境を整えることも目指しているという。
環境
高山市の中心から40分ほど車で走ったところに牧場はあります。自然に囲まれた真新しい牛舎で、牛たちはストレスなく育っています。太陽光が燦燦と降り注ぎ、冬は暖かく、夏は扇風機を回すことで室温を一定の温度に保っています。また、病原菌などを牛舎に入れこまないために、防護服を着用し入室するなど、徹底した衛生管理を行っています。
飼料
牛たちの健康を一番に考え、稲わらを中心とした独自に配合をした飼料を与えています。また飲み水は、山から溢れる湧水を利用し、牛たちに与えています。
基本情報
生産牧場名 | 若田ファーム |
住所 | 〒506-2101 岐阜県高山市丹生川町森部158 |
電話番号 | 0577-78-2290 |
中吉畜産
高品質な飛騨牛を生産している中吉畜産。ここで飼育された飛騨牛は、日本国内にとどまらず海外にも輸出されており、その肉質は高く評価されています。現在は約100頭ほどの飛騨牛を飼育しており、今後も期待させる生産者です。
環境
広い敷地内で牛たちはのびのびと暮らしています。ストレスのかからない飼育方法を目指しており、牛舎内は清潔に保ち、適度に運動させることで丈夫で健康な身体を作り、同時にストレス発散をさせることも忘れません。
飼料
稲わらにトウモロコシや大豆かす、ふすまなどを混ぜた独自の飼料を与えています。また飲み水は地下水を汲み上げ、ミネラル豊富な飲み水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 中吉畜産 |
住所 | 〒506-0818 岐阜県高山市江名子町3834 |
電話番号 | 不明 |
森本茂樹氏
中津川市で110頭の肉牛を肥育する森本茂樹さん。株式会社森本の代表をしており、2019年までは若手の生産者の代表として、岐阜県肉用牛協会の青年部会長も務め、後継者育成にも一役買っていました。もともとはJA職員として飛騨牛に関わっていましたが、牛の生産に興味を持ち、JAを早期退社をし、牛の生産への足を踏み入れた経歴を持ちます。
環境
広々とした牧場内で牛たちは伸び伸びと暮らしています。牛舎内は清潔に保たれており、牛の寝床となるマスの中は、一定の間隔でおがくずや藁を入れ替えています。
飼料
稲ワラや牧草などの配合飼料を、適度な時間間隔を設け、常にバランスよく与えることに心掛けています。また飲み水は、近くを流れる川の伏流水を利用し、に目らる豊富な水を常に与えています。
基本情報
生産牧場名 | 中吉畜産 |
住所 | 〒508-0292 岐阜県中津川市福岡3477 |
電話番号 | 不明 |
溝端宗一氏
繁殖から肥育まで一貫生産を行っています。全国共励会でも日本一となったこともあり、高山市でもトップクラスの和牛生産者です。飛騨牛発祥の地、高山市清見町で600頭以上の肉牛を育てており、今だその情熱は衰えておらず、今後も素晴らしい牛作りをして行きたいと抱負を語っています。
環境
深い山々に囲まれた場所に牧場があります。風通しの良い牛舎には新鮮な風が入り込み、澄んだ空気の中で牛たちは過ごすことができます。また日光も入り込みやすくなっているので、ストレスなくリラックスして生活することができます。
飼料
稲わらを中心とし、トウモロコシや米かす、大豆かすなどをブレンドした独自の飼料を与えています。また飲み水は、ミネラル豊富な地下水を使用しており、いつでも新鮮な水を飲むことができます。
基本情報
生産牧場名 | 中吉畜産 |
住所 | 〒508-0292 岐阜県中津川市福岡3477 |
電話番号 | 不明 |
飛騨和牛工房
繁殖から生産まで行う一貫生産を行い、一頭一頭に繊細な心遣いと愛情で接しています。現在は繁殖牛100頭、肥育牛270頭の黒毛牛を飼育しています。近年の後継者不足も思慮し、若手の生産者育成にも力を注ぐ生産者さんです。
環境
よりよい肉牛に育てるために、常に牛舎の環境整備や飼料の見直しを行い、牛たちにストレスの少ない肥育を目指し、愛情を込めて育てています。また牛舎もキレイにしており、牛のお部屋やエサ入れ・水入れなども使用するごとに清潔にしています。
飼料
牛の成長にあわせ細かくエサをかえ、1日2回「粗飼料」と「濃厚飼料」の2種類をエサとして与えています。最初に時間をかけしっかり粗飼料を食べさせ、その後、主菜となる濃厚飼料を食べさせます。また食い止まりが起こりやすい肥育後期では嗜好が高い米糠を与え最後まで食べさせています。この米糠はセルコーヒーフーズで廃棄していたものを有効利用しています。
基本情報
生産牧場名 | 飛騨和牛工房 |
住所 | 〒509-3218 岐阜県高山市久々野町有道250-30 |
電話番号 | 0577-52-3118 |
辻畜産
岐阜県肉用牛協会や飛騨牛振興プロジェクト推進協議会の会長を務める辻直司さんの牧場で、長年飛騨牛の生産とその普及に尽力してこられました。現在は約160頭の飛騨牛を飼育しており、高品質な牛を生産することはもちろん、飛騨牛を日本一のブランド牛にするための活動も続けています。
環境
雄大な山々に囲まれ、騒音もなく静かな牧場は、牛たちにとってストレスがかからず、うってつけの環境です。牛舎内はコンクリートと木で出来ており、暑い時期でも涼しく過ごすことができます。また食べ残しやゴミなどもほとんどなく、徹底した衛生管理のもと、牛の飼育をしています。
飼料
牛の成長にあわせ細かくエサをかえ、独自に配合した資料を与えています。また飲み水も、近くを流れる湧水の清らかな水を飲ませているので、水からも多くの栄養素を取り込むことができます。
基本情報
生産牧場名 | 飛騨和牛工房 |
住所 | 〒506-0101 岐阜県高山市清見町牧ヶ洞 |
電話番号 | 不明 |
早川畜産
繁殖から肥育までどちらも行っている一貫農家です。この地域では有望な若手の後継者が数人いますがそのうちの一人。まだ30代と今後が期待される、飛騨牛生産者のホープのうちの一人です。県内の若手生産者の集まりにも積極的に参加し、飛騨牛の推進に一役買っています。
環境
雄大な山々に囲まれ、騒音もなく静かな場所に牧場はあります。暑さ寒さで体調を崩してしまうので毎日牛の顔を見て確認し、弱ってる牛はすぐに対処するように気をつけているということです。また牛が病気にならないように、牛舎は清潔に保ち、餌箱や牛の寝床など、常に掃除をしてキレイにしています。
飼料
牛の成長にあわせ細かくエサをかえ、稲わらを中心にトウモロコシやふすまなどを混ぜた、独自に開発した資料を与えています。また飲み水も、近くを流れる湧水の清らかな水を飲ませているので、水からも多くの栄養素を取り込むことができます。
基本情報
生産牧場名 | 早川畜産 |
住所 | 〒501-1184 岐阜県岐阜市西秋沢2-7 |
電話番号 | 不明 |
わたなべ牧場
現在は約220頭の肉牛を飼育しているわたなべ牧場。これまでも多くの優秀な飛騨牛を生産しており、見櫛津が素晴らしいと評判の生産者です。
環境
牛舎は清潔に保たれ牛のストレスを軽減させ、温度を一定に保つために、冬は籾の量を多めにし夏はおがくずの量を調整しあまり温度が上がらないようにしています。牛の声しか聞こえない牛舎内は騒音もなく、静かにゆったりくつろげる空間を提供しています。
飼料
長年の経験の中で培った独自の飼料に地元農家から提供される稲藁を合わせ、細心の注意を払いながら牛に与えています。また飲み水も新鮮な湧水を引き、いつでも新鮮な飲み水を供給できるシステムを完成させています。
基本情報
生産牧場名 | わたなべ牧場 |
住所 | 〒509-4113 岐阜県高山市国府町木曽垣内 |
電話番号 | 不明 |
(有)上垣内牧場
親子2代で飛騨牛の生産に尽力している「上垣内牧場」。牛の飼育には定評があり、良い状態に仔牛を成長させていく技術は天下一品です。現在は約120頭の飛騨牛を飼育しています。
環境
山あいの広い敷地内に牛舎と運動場を完備した、牛たちにとってはのびのびと生活できる環境で飼育を行っています。外で過ごす時間を多くとり、日光を浴びながら自由に育てることで健康で丈夫な牛づくりをしています。
飼料
フスマ、トウモロコシ、ビール粕などをブレンドし独自の飼料を与えています。また飲み水は近くの山から溢れるミネラル豊富な湧水を使用し、新鮮な水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 上垣内牧場 |
住所 | 〒506-0105 岐阜県高山市清見町三ツ谷915 |
電話番号 | 不明 |
せせらぎ畜産
県の共励会でも毎年優秀な成績を収めるせせらぎ畜産。ここから出荷された飛騨牛は、県内だけでなく全国で提供されており、その肉質の良さは大変評判です。約220頭の飛騨牛を飼育しており、今後も優秀な飛騨牛の出荷が期待されています。
環境
山のふもとにポツンとある牧場は、静かな中にあり騒音も聞こえず抜群の飼育環境です。初夏には、牛舎の周りで蛍が大量に飛び回り、神秘的な光景が楽しめます。牛舎は風通しが良く、夏でも室温は一定に保たれています。山あいにあるので非常に涼しく牛たちにとっては非常に過ごしやすい気候です。
飼料
独自の飼料を与えており、ビール粕やジュース粕、コーンフレーク等を混ぜたもので、胃を健康にするために麦茶も混ぜています。また飲み水も近くを流れる谷川の伏流水を使用し、ミネラル豊富な見是鵜を与えています。
基本情報
生産牧場名 | せせらぎ畜産 |
住所 | 〒506-0105 岐阜県高山市清見町三ツ谷1485 |
電話番号 | 不明 |
まとめ
飛騨牛の生産者をご紹介してきました。多くの生産者を擁しており、後継者不足が叫ばれる中、若い後継者も育ちつつあります。今後飛騨牛のブランドは更なる飛躍を遂げることは間違いありません。
飛騨牛を日本一のブランド和牛にを合言葉に、飛騨牛生産者は多くのこだわりと情熱とプライドを持ち、日々牛たちと向き合っています。