全国の市場では目にする機会が少ない博多和牛。しかし和牛日本一を決める大会ではチャンピオンになるなど、その肉質はどのブランド牛にも負けないと言われています。
そんな博多和牛ですが、福岡の畜産業を営む方々によって作られたのをご存じでしょうか。福岡の地で、牛の生産者の努力と熱意、そして不屈の精神によって作り上げられた博多和牛。
そんな生産者に焦点を当て、牧場の環境やこだわりをご紹介していきます。
博多和牛とは?
博多和牛は福岡県内の博多和牛生産者として登録された農家が、約20ヶ月間という長期に渡り丁寧に育てられた福岡県が誇るブランド牛です。
歴史はまだ20年余りと浅いですが、全国和牛共励会ではチャンピオン牛を輩出するなど、その価値は鰻上りで、高品質のブランド牛として認知されています。
和牛の産地として有名な九州地方で遅れを取っていた福岡県ですが、2018年に県肉用牛振興協議会を設立し、博多和牛の品質向上に本腰を入れ、そのブランド力強化に努めています。
博多和牛の肉質
博多和牛の基準はA4・A5以上とされています。そのためその肉質は、とても柔らかく霜降りのバランスが素晴らしいのが特徴です。そのため、肉自体に光沢があり、美しい赤色をしています。肉の繊維も非常に細かく入っており、見た目っも美しいのが特徴です。
博多和牛の味
噛めば噛むほど肉汁が溢れ、濃厚な旨みが口中に広がる美味しさが広がります。霜降りが多く、甘みがあり、やわらかくてジューシーなのが特徴で、脂身もしつこさがなく上品なので、いくらでも食べることができるブランド牛です。また赤身もしっかりしているので、肉本来の味を楽しむことができます。
博多和牛の生産者をご紹介
福岡県が誇る博多和牛の生産に尽力する生産者を紹介します。試行錯誤を重ね研究をし、牧場ならではのこだわりを持った生産者ばかりです。
三苫牧場
繁殖から生産まで行う一貫生産を行い、一頭一頭に繊細な心遣いと愛情で接しています。現在は約200頭の黒毛牛を飼育しており、県の共励会でも優秀な博多和牛を輩出しています。近年の後継者不足も思慮し、若手の生産者育成にも力を注ぐ生産者さんです。
環境
深い山々に囲まれた場所に牧場があります。風通しの良い牛舎には新鮮な風が入り込み、澄んだ空気の中で牛たちは過ごすことができます。また日光も入り込みやすくなっているので、ストレスなくリラックスして生活することができます。
飼料
稲わらを中心とし、トウモロコシや米かす、大豆かすなどをブレンドした独自の飼料を与えています。また飲み水は、ミネラル豊富な地下水を使用しており、いつでも新鮮な水を飲むことができます。
基本情報
生産牧場名 | 有限会社三苫牧場 |
住所 | 〒819-0384福岡県福岡市西区太郎丸1丁目9-5 |
電話番号 | 092-807-0762 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | 不明 |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | 無 |
公式Instagram URL | 無 |
公式Twitter URL | 無 |
長浦牧場
生産から販売までを一貫して行っている長浦牧場です。これまで全国の共励会でも優秀な賞を獲得するなど、高品質の博多和牛を生産することで知られている生産牧場です。地元福岡はもちろん、全国でも長浦牧場生産の博多和牛は楽しまれています。
環境
緑と田園に囲まれた一帯で牛たちは育っています。夏場は非常に熱くなる地域のため、牛舎内は涼しい環境を整えるために、扇風機をいくつも設置し、涼しい空気を送り込むようにしています。また牛舎内は清潔に保ち、牛にストレスを与えないようにしています。
飼料
牛の成長にあわせ細かくエサをかえ、独自に配合した資料を与えています。また飲み水も、近くを流れる湧水の清らかな水を飲ませているので、水からも多くの栄養素を取り込むことができます。
基本情報
生産牧場名 | 株式会社長浦牧場 |
住所 | 〒819-1111福岡県糸島市泊1032-1 |
電話番号 | 092-322-5401 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | ・平成4年度 全国農業コンクール農林水産大臣賞・平成5年度 九州産枝肉共進会金賞 |
直営店 | 一番田舎 |
公式ホームページURL | 無 |
公式Instagram URL | 無 |
公式Twitter URL | 無 |
三宅牧場まきば
福岡和牛を語るうえで三宅牧場は欠かせません。2000年に日本で初めてBSE感染牛が確認され、牛の価格が暴落した時、福岡県内の畜産農家は三宅牧場を中心に「生産者の会」を立上げ、福岡のブランド牛に関するルール・基準作りを行いました。
その後、博多和牛の商標登録を三宅牧場が代表して出願し、平成17年に登録をされたのです。全国の畜産業界が厳しい時期に、福岡の畜産業界を盛り上げた中心にいたのが、この三宅牧場と言っても過言ではありません。さらに2017年の全国和牛共励会では、三宅牧場が育てた博多和牛がグランプリを獲得し、博多和牛の名は一気に全国区になったのです。
環境
まわりは田んぼに囲まれ、のんびりとした環境で牛たちを育てています。約320頭の黒毛牛を飼育しており、全ての牛がストレスのかからない環境づくりのため、牛の部屋をきれいに掃除しています。また夏の暑い時期には、牛舎を涼しくするために扇風機を設置し、室内を一定の温度に保っています。
飼料
まわりの田んぼで収穫された新鮮な稲わらをいただいて牛の餌にしています。また、牛の体調を見ながら餌を変え、トウモロコシやふすまなどをブレンドした3種類の餌を与えています。飲み水は、近くを流れる筑後川の伏流水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 三宅牧場まきば |
住所 | 〒818-0064福岡県筑紫野市大字常松2番地 |
電話番号 | 092-926-4353 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | ・第35回九州管内系統和牛枝肉共励会金賞受賞・第37回九州管内系統和牛枝肉共励会銅賞受賞・第40回九州管内系統和牛枝肉共励会銅賞受賞・第41回九州管内系統和牛枝肉共励会銅賞受賞 |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | https://www.miyakefarm-makiba.com/guide/ |
公式Instagram URL | 無 |
公式Twitter URL | 無 |
江口農産牧場
福岡県柳川市内にて博多和牛200頭、田んぼ8町を構えている兼業農家の江口農産。家族経営で米麦や大豆を生産しながら、牛の肥育も行っており、小規模農家ながら県内において農林大臣賞やグランドチャンピオンを受賞するなど実績十分な博多和牛の生産牧場です。
環境
有明海沿岸に位置する稲作地帯に牛舎を構え、牛たちはのんびりと過ごしています。牛のストレス軽減のため、毎日のブラッシングやコミュニケーションをしっかりとり、愛情をこめて育てています。
飼料
自家産の稲わらを中心に、自家配合飼料を長年改良して、ビール粕や遺伝子組み換えのないとうもろこし、大麦、ライ麦、大豆などをブレンドして朝晩与えています。さらに必要に応じて、自家生産米の屑米や、酒粕も与えています。
また、汲み上げた矢部川のミネラルに富んだ清流伏流水の地下水が、牛たちの飲料水となります。
基本情報
生産牧場名 | 江口農産牧場 |
住所 | 福岡県柳川市有明町 |
電話番号 | 不明 |
取り扱い品種 | 博多和牛柳川和牛 |
受賞歴 | 農林水産大臣賞、グランドチャンピオン賞など |
直営店 | 黒毛和牛専門バル 九州ミートK |
公式ホームページURL | http://www.eguchi-farm.com/ |
公式Instagram URL | https://www.instagram.com/eguchifarm/?hl=ja |
公式Twitter URL | https://twitter.com/eguchi_farm?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor |
浅野畜産
2020年には県内の共励会で金賞を受賞するなど、生産技術は折り紙付きの浅野畜産。20代から30代の若い生産者が多く在籍し、これからが有望視される生産牧場です。県内でもトップクラスの2,000頭の博多和牛を生産しており、広大な敷地内で牛たちは伸び伸びと育っています。
環境
2019年に新築した牛舎は、木の香りが漂う清潔感溢れる牛舎となっており、牛たちもリラックスして生活できます。コンクリートと鉄筋と木の造りで、牛がストレス発散のために角を擦りつけてもいいように、太い柱をまずの中に作っています。
飼料
牛の成長にあわせ細かくエサをかえ、稲わらを中心にトウモロコシやふすまなどを混ぜた、独自に開発した資料を与えています。また飲み水も、近くを流れる湧水の清らかな水を飲ませているので、水からも多くの栄養素を取り込むことができます。
基本情報
生産牧場名 | 株式会社浅野畜産 |
住所 | 〒839-0804福岡県久留米市宮ノ陣町若松57-1 |
電話番号 | 0942-34-0361 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | 福岡県肉畜共進会 和牛の部金賞 |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | 不明 |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
堀ちゃん牧場
生産から販売まで一貫して行っている堀ちゃん牧場。牛に与える飼料も、自家栽培しており、全てにこだわりを持って博多和牛生産を行っています。また生産者育成にも積極的に取り組んでおり、若い人材が多く在籍している牧場でもあります。
環境
山深く自然豊かな場所に牧場と自家農園が隣接しています。運動場も広くとっており、ストレスがたまらないよう適度な運動をさせ、丈夫で健康な体を作っています。また牛舎も清潔に保っており、牛の寝床やエサ入れなど、徹底した衛生管理を行っています。
飼料
粗飼料はほぼ全量自給しており、牧場所有の田んぼで育てたお米の稲わらと牧草、大麦・とうもろこし・ライ麦・大豆粕・フスマなどをオリジナルブレンドした良質な飼料を与えています。飲み水は地下水を使用。ミネラル豊富な飲み水を常に与えています。
基本情報
生産牧場名 | 堀田畜産 |
住所 | 〒819-0163福岡市西区今宿上ノ原932-72 |
電話番号 | 092-806-6310 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | 和牛生産者組合の最優秀賞を受賞 |
直営店 | 堀ちゃん牧場 |
公式ホームページURL | 不明 |
公式Instagram URL | https://www.instagram.com/horichan_bokujyou/ |
公式Twitter URL | なし |
豊作ファーム
福岡県柳川市内にて博多和牛200頭と稲作の兼業農家を行っている江口農産。家族経営で米麦や大豆を生産しながら、牛の肥育も行っており、小規模農家ながら県内において農林大臣賞やグランドチャンピオンを受賞するなど実績十分な博多和牛の生産牧場です。
環境
有明海沿岸に位置する稲作地帯に牛舎を構え、牛たちはのんびりと過ごしています。牛のストレス軽減のため、毎日のブラッシングやコミュニケーションをしっかりとり、愛情をこめて育てています。
飼料
自家産の稲わらを中心に、自家配合飼料を長年改良して、ビール粕や遺伝子組み換えのないとうもろこし、大麦、ライ麦、大豆などをブレンドして朝晩与えています。さらに必要に応じて、自家生産米の屑米や、酒粕も与えています。また、汲み上げた矢部川のミネラルに富んだ清流伏流水の地下水が、牛たちの飲料水となります。
基本情報
生産牧場名 | 豊作ファーム |
住所 | 〒8320054福岡県柳川市有明町1952番地7 |
電話番号 | 不明 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | 農林水産大臣賞受賞グランドチャンピオン賞 |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | 不明 |
公式Instagram URL | https://www.instagram.com/housakufarm/ |
公式Twitter URL | なし |
金岡畜産
約160頭の博多和牛を飼育している「大下農場」。地元のレストランや料理店でも、この牧場で育てられた博多和牛を楽しむことができます。品質の良い黒毛牛を飼育すると評判の生産牧場です。
環境
牧場のまわりは緑に囲まれており、牛にストレスを与えない環境づくりを目指しています。牛舎はキレイに保ち、一日数回牛舎を巡回し、牛の体調管理も怠りません。良い牛を作るには、一頭一頭愛情をこめて育てることが一番大事だと語っています。
飼料
とうもろこし・大麦・小麦・末粉・ふすま・大豆皮・米ぬかなどを組み合わせた独自の飼料を3種類作り、牛の成長に合わせて与えています。また飲み水も、山の伏流水を使用し、ミネラル豊富な水を常に与えています。
基本情報
生産牧場名 | 金岡畜産 |
住所 | 〒808-0112福岡県北九州市若松区大字頓田856 |
電話番号 | 093-701-2075 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | 不明 |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | 不明 |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
東畜産ファーム
九州地方に3つの牧場を持ち、飼料も全て自家製というこだわりを持っている東畜産ファーム。現在約400頭の黒毛牛を飼育しています。繁殖から肥育を行う一貫生産で、これまで多くの優秀な博多和牛を輩出しています。またこの牧場には次代を担う若い生産者もおり、今後が非常に期待される生産牧場です。
環境
1頭1頭ごとに丁寧にエサやりや健康チェック、身の回りの環境整備を行い、ストレス軽減に努めています。また、運動場で適度な運動をさせることで、丈夫で健康な体つくりを行っています。
飼料
自社牧場で製造した栄養満点のエサをたくさん食べさせています。新鮮な稲わらから、米かす大豆まで自家栽培で、無農薬にこだわり太陽の光を燦燦と浴びた栄養満点な飼料を与えています。飲み水は筑後川の伏流水を使用し、ミネラル豊富な新鮮な水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 東畜産ファーム |
住所 | 〒831-0033福岡県大川市幡保56-1 |
電話番号 | 090-8413-9725 |
取り扱い品種 | 博多和牛 |
受賞歴 | 不明 |
直営店 | 不明 |
公式ホームページURL | 不明 |
公式Instagram URL | なし |
公式Twitter URL | なし |
堀内牧場
豊かな自然に恵まれた水の町、福岡県朝倉市に約240頭の黒毛牛を肥育しています。全国の共励会でも上位入賞を果たすなど、全国に向けて博多和牛の素晴らしさを発信し続けています。また多くの若い人材を採用し、素の飼育技術を惜しみなく若い世代に伝えていることでも有名です。
環境
自然豊かな中に牧場があり、牛たちには最高の飼育環境にあります。牛舎はキレイに保たれており、室温を一定に保つために扇風機を設置しています。
飼料
13種類ほどの素材を微調整しながらブレンドし、独自の飼料を与えています。また飲み水は筑後川の伏流水を使用し、ミネラル豊富な水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 堀内牧場 |
住所 | 〒838-0055 福岡県朝倉市下浦1987 |
電話番号 | 0946-22-2934 |
池田牧場
約160頭の博多和牛を飼育している「池田牧場」の熊谷さんです。地元のレストランや料理店でも、この牧場で育てられた博多和牛を楽しむことができます。品質の良い博多和牛を飼育すると評判の生産牧場です。
環境
牧場のまわりは緑に囲まれており、牛にストレスを与えない環境づくりを目指しています。牛舎はキレイに保ち、一日数回牛舎を巡回し、牛の体調管理も怠りません。良い牛を作るには、一頭一頭愛情をこめて育てることが一番大事だと語っています。
飼料
とうもろこし・大麦・小麦・末粉・ふすま・大豆皮・米ぬかなどを組み合わせた独自の飼料を3種類作り、牛の成長に合わせて与えています。また飲み水も、山の伏流水を使用し、ミネラル豊富な水を常に与えています。
基本情報
生産牧場名 | 池田牧場 |
住所 | 〒830-0102 福岡県久留米市三潴町田川 |
電話番号 | 不明 |
豊前牧場
これまで全国の共励会でも優秀な賞を獲得するなど、高品質の博多和牛を生産することで知られている生産牧場です。地元福岡はもちろん、全国でも豊前生産の博多和牛は楽しまれています。
環境
徹底した衛生管理で牛舎内はきれいに保たれています。
飼料
基本的な資料を与えていますが、細かいことは企業秘密となっています。
基本情報
生産牧場名 | 豊前牧場 |
住所 | 〒828-0044 福岡県豊前市小石原2 |
電話番号 | 0979-82-4480 |
毛利農場
夫婦二人三脚で、約40年にわたり博多和牛の生産を行ってきた毛利農場。現在は100頭前後の博多和牛を飼育しており、2021年の共励会でも優秀な成績を収めた博多和牛を輩出しています。博多和牛販売促進協議会JA部会長も務めており、博多和牛のブランド普及にも尽力されています。
環境
まわりを山々に囲まれた小高い丘の上に牧場があります。静かな環境で育てられており、牛たちにとっては絶好の飼育環境にあります。牛舎は清潔に保たれており、牛の寝床となるマスの中は、乾いた藁や土を定期的に入れ替えています。
飼料
新鮮な稲わらを中心に、トウモロコシや大豆などの穀類や、米ぬかなどを配合した独自の飼料を与えています。また飲み水は地下水を汲み上げ、ミネラル豊富で新鮮な水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 毛利農場 |
住所 | 〒819-1616 福岡県糸島市二丈武54 |
電話番号 | 092-325-0293 |
吉岡幸法氏
県の共励会ではグランプリを獲得するなど、博多和牛生産の大ベテランです。現在は約100頭ほどの博多和牛を飼育しており、まだまだ衰えぬ情熱をもって、博多和牛の生産に従事しています。
環境
水田地帯に囲まれた牧場で、温暖な気候の中で牛たちは育てられています。牛舎もきれいにし、牛にストレスがかからない環境づくりをしています。牛のブラッシングや爪切りなども行うことでリラックスしてもらうことも忘れません。
飼料
稲わらを中心にふすまやサトウキビのかすなどを混ぜた独自に開発したものを与えています。また成長に合わせ、米ぬかや麦を組み合わせ与えるようにしています。水は井戸水を与えているので、飲み水からもミネラルなどの栄養を取り入れることができます。
基本情報
生産牧場名 | 吉岡幸法 |
住所 | 福岡県福岡市 |
電話番号 | 不明 |
月形牧場
繁殖から出荷まで一貫経営を行っている月形牧場です。現在約80頭の博多和牛を育てており、共励会でも優秀な成績を収めるなど、長年活躍されている生産者さんです。博多和牛の他にも県内に4軒しかない糸島牛という地域ブランド牛も手掛けており、地元のみならず全国でもその味は楽しまれています。
環境
ストレスを与えずに育てられているのが特徴で、一般的な牧場では、牛はツノを切られてしまうのですが、月形牧場では、ツノはそのまま切らずに育てています。広々とした環境でゆったりと育てられた牛たちは、ケンカすることがほぼなく、ツノで傷つけあってしまう事もありません。
また牛舎内は清潔に保たれ、エサ入れや水入れ、牛の寝床となるマスの中も常にきれいに保たれています。
飼料
糸島で採れた稲わらとトウモロコシや麦などを配合した飼料を与えています。牛にとって必要なビタミンの入れ方を重視し、丁度良い分量のビタミンを見定めながら餌に配合しているということです。また飲み水も、地下水を汲み上げ新鮮な水を与えることで柔らかな肉質を実現しています。
基本情報
生産牧場名 | 月形牧場 |
住所 | 〒819-1119 福岡県糸島市前原 |
電話番号 | 不明 |
中原英機氏
博多和牛生産の第一人者で大ベテランの中原さんです。その情熱は衰えることなく、常に一流の牛を育てることだけを考えており、2021年の九州和牛共励会でも県内トップの成績を収めるなど代位戦で今も活躍されています。現在は約80頭の黒毛牛を飼育しており、博多和牛のブランド向上に尽力されています。
またJA糸島肥育牛部会の会長も務めており、博多和牛の普及にも尽力されています。
環境
まわりを緑に囲まれた静かな環境は、牛たちにとってストレスもかからず最高の環境です。少ない飼育頭数なので、一頭一頭しっかり体調管理を行うことができ、病気にならないように常に気を配っています。
飼料
新鮮な稲わらを中心に、とうもろこしや大麦、小麦等を混ぜた独自に配合した飼料を与えています。また飲み水は、近くの清流の湧水を汲みこんで与えています。
基本情報
生産牧場名 | 中原英機 |
住所 | 〒819-1101 福岡県糸島市板持117 |
電話番号 | 092-322-1564 |
平嶋牧場
県や九州で行われる共励会でも優秀な成績を収め、数多くの優秀な博多和牛を輩出している平嶋牧場です。メディアでも多く登場する牧場で、九州では大変有名な生産牧場です。約300頭の黒毛牛を飼育しており、県でも最大規模の飼育環境を整えています。若手生産者の一人として、今後の博多和牛生産界を盛り上げていく存在として期待されています。
環境
嘉麻市の山あいにポツンと広がる農場で、まわりには何もなく騒音が全く聞こえないので牛はストレスなく生活することができます。また牛舎内には日光が入り込む造りになっており、気持ちの良い室温で過ごすことができます。また丈夫な体つくりのため、定期的に運動場に出し、適度な運動は欠かしません。
飼料
地元産の稲わらに、トウモロコシやふすまなどを混ぜた独自の飼料を与えています。また飲み水は、地下水を汲み上げて与えており、ミネラル豊富な水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 平嶋牧場 |
住所 | 〒821-0013 福岡県嘉麻市熊ヶ畑2575-96 |
電話番号 | 0948-53-2009. |
平山英一氏
こちらも博多和牛生産の大ベテランの平山英一さんです。長きにわたり、博多和牛のブランド普及に尽力し、現在も約100頭の黒毛牛を飼育しています。共励会でもチャンピオンに輝くなど、県内では有名な生産者です。平山さんが育てた博多和牛は、霜降りの入り方や肉質も素晴らしいと、多くの飲食店で購入され、県内にとどまらず県外でもその味を楽しむことができます。
環境
森と山に囲まれた静かな場所に牧場があり、牛たちにとっては過ごしやすい環境で生活することができます。牛舎は木造の作りで、木の香りが感じられる清潔感のある牛舎になっています。特に牛の寝床となるマスの中は、清潔に保つようにしています。
飼料
細かく切った稲わらに、トウモロコシやふすまなどを混ぜた飼料を与えています。また飲み水は、地下水を汲み上げ与えています。
基本情報
生産牧場名 | 平山英一 |
住所 | 〒818-0003 福岡県筑紫野市山家1281 |
電話番号 | 092-926-1486 |
大木牧場
博多和牛生産の若きホープと言えば大木牧場の大木翔平さんです。国立大学を卒業後、飼育農家を継ぎ、現在32歳と博多和牛の将来を担う生産者です。すでに共励会でグランプリ牛を受賞するなど、先代から引き継いだ伝統を継承しつつ、新しい情報も取り入れながら、牛たちにとってよい環境づくりを心がけています。
環境
広大な筑後平野と豊富な水量をもつ筑後川の恵みをうけた環境の中で愛情をこめて大切に育てています。牛舎は一定の温度に保つようにしており、扇風機を使用し空気の循環をしています。また牛の寝床も、いつでも乾燥している状態を作り、リラックスして睡眠がとれるようにしています。
飼料
みやま市は、米収穫後に出る稲ワラの種類が豊富で、6種類のみやま市産の良質稲ワラを使用して育てられています。そこにトウモロコシやふすまなどの穀類を混ぜ、独自に開発した飼料を与えています。飲み水は矢部川の伏流水にあたる大根川の湧水を利用し、ミネラル豊富な水を常に与えています。
基本情報
生産牧場名 | 大木牧場 |
住所 | 福岡県みやま市 |
電話番号 | 不明 |
瓜生牧場
親子二代で生産農家を営んでおり、現在は約200頭の黒毛牛を飼育している瓜生牧場です。これまで、県の共励会はもちろん全国の共励会でも3位に輝くなど、華々しい経歴を持った生産牧場です。また県に4軒しかない、筑穂牛の生産者としても知られています。
環境
まわりを稲作に囲まれ、静かな環境の中に牧場はあります。牛たちにストレスを与えないよう、騒音は聞かせないように心がけています。また牛舎内は清潔に保ち、特に睡眠時間が短い牛のために寝床となるお部屋は、新鮮な乾燥した藁や土を定期的に敷き変えるようにしています。
飼料
粗飼料は主に藁、濃厚飼料はカロリーを抑えるため、とうもろこし、大豆、麦などですが、うちはふすまを中心に、独自に配合したものを与えています。また飲み水は、近くを流れる清流、筑後川の伏流水を汲み入れ、ミネラル豊富で新鮮な水を与えています。
基本情報
生産牧場名 | 瓜生牧場 |
住所 | 〒820-0709 福岡県飯塚市馬敷770 |
電話番号 | 0948-72-1663 |
森本牧場
3棟の牛舎をもち、約300頭の黒毛牛を飼育している森本牧場です。肥育から販売も行う一貫体制も行っており、これまでも多くの優秀な和牛を輩出しています。また博多和牛だけではなく、筑穂牛の生産者としても有名な生産牧場です。
環境
牧場のまわりは森に囲まれ、牛がストレスのない環境で育つよう牛舎ではモーツァルトなどのクラシック音楽を流しています。また、食べ残した飼料は測り、糞の状態もチェック、体調にも常に気を配るなど、全ての牛を記録して徹底した体調管理を行っています。
飼料
中身は企業秘密となっていますが、約10種類の穀類を筑穂牛独自にブレンドした濃厚飼料の量を増やしつつ、ゆっくり大きく育てます。
基本情報
生産牧場名 | 森本牧場 |
住所 | 〒820-0706 福岡県飯塚市内野3260 |
電話番号 | 090-4340-6625 |
大庭牧場
筑穂の山奥で約60頭の黒毛牛を飼育しているのが大庭牧場です。博多和牛だけでなく、県に4軒しかない筑穂牛の生産者としても知られています。
環境
まわりを竹林に囲まれ、澄んだ空気に包まれた高台に牧場はあり、静かな環境は牛たちが生活するには絶好の環境と言えます。牛にストレスが掛かりにくい環境で、ゆったりと広い空間でのびのびと肥育されています。少ない頭数のため、病気にはいち早く気付けるように一頭一頭しっかり観察しています。
飼料
独自の飼料を与えており、主食となる稲わらに、トウモロコシやふすま、大豆かすといった原料を混ぜて与えています。飲み水も、山から溢れる湧水を使用し、ミネラル豊富な飲み水を確保しています。
基本情報
生産牧場名 | 大庭牧場 |
住所 | 〒820-0706 福岡県嘉穂郡筑穂町内野454-1 |
電話番号 | 不明 |
大熊畜産
家族3代で博多和牛の生産を行っている生産牧場です。共励会でも多くの賞を獲得し、若い後継者も育ち、今後も活躍が期待される生産牧場です。県内にとどまらず、県外でも大熊畜産で育てた博多和牛は楽しまれています。
環境
牧場のまわりは緑に囲まれており、牛にストレスを与えない環境づくりを目指しています。牛舎はキレイに保ち、一日数回牛舎を巡回し、牛の体調管理も怠りません。良い牛を作るには、一頭一頭愛情をこめて育てることが一番大事だと語っています。
飼料
栄養バランスを考え、トウモロコシや大豆、大麦や小麦、菜種の油かすや米や稲わらを配合した飼料を与えています。そのこだわりの配合割合は、長年の経験と研究から導き出された独自の飼料を与えています。また飲み水は、地下水を牧場に引き、いつでも新鮮なキレイな水を飲めるような環境になっています。
基本情報
生産牧場名 | 大熊畜産 |
住所 | 〒839-1298 福岡県久留米市田主丸町 |
電話番号 | 0948-72-1663 |
柏木畜産
もともとは酪農を行っており、その後養豚をはじめ、平成元年から牛の飼育も始め、今は豚と牛の両方の飼育を行っています。どちらも繁殖から生産まで一貫して行っており、両方で県の共励会で金賞を受賞するなど、福岡県の畜産界を代表する牧場です。現在は黒毛牛200頭を飼育し、優秀な肉牛を作り続けています。
環境
広々とした牧場を私有し、その中に運動場や牛舎等を完備しています。ストレスをかけない飼育方法を追求し、出来る限り自由にのんびりと育てています。牛舎内も清潔にしており、リラックスした環境で牛たちは過ごしています。
飼料
地元産の新鮮な稲わらを中心に、トウモロコシやふすま、大豆かすなどをブレンドした独自の飼料を与えています。また飲み水は地下水を井戸にため込んで、井戸から汲み上げたものを使用しているので、常に新鮮でミネラル豊かな水を飲めることができます。
基本情報
生産牧場名 | 柏木畜産 |
住所 | 〒824-0400 福岡県田川郡赤村 |
電話番号 | 0947-62-3999 |
まとめ
博多和牛の生産者をご紹介してきました。博多和牛は2017年全国和牛共励会でチャンピオン牛を輩出しました。また歴史は浅いですが、全国にそのブランドを印象付ける結果を出し続けています。そこには、地元のブランド牛を全国に知ってほしいという情熱を持ち合わせた生産者の努力があることを忘れてはなりません。
後継者も育ちつつあります。その若い生産者は、これまで先輩方が残してくれた功績と技術を引き継ぎ、更なる向上を目指して奮闘しています。
そんな思いが実を結ぶ日も、そう遠くはないかもしれません。博多和牛の名を聞く機会もどんどん増えていきそうですね。