令和4年1月20日、鳥取和牛の初競りが鳥取県琴浦町にある「鳥取県中央家畜市場」で実施され、県内で育成されたおよそ330頭あまりの牛が競りにかけられました。
近年、鳥取の市場においては子牛の平均価格が全国で見てもトップレベルとなる中、鳥取和牛の子牛が史上最高値の891万7,700円で競り落とされたというニュースが飛び込んできました。この金額は子牛としては異例であり「鳥取県中央家畜市場」に立ち合わせた関係者達は、皆驚きを隠せなかったということです。
この記事では、史上最高値を記録した鳥取和牛の子牛をはじめ、生産者や日本一の種牛である白鵬85の3について深く掘り下げていきます。
鳥取和牛の初競りで史上最高値を更新した「みどりのこ6」
今回脅威の約892万円という史上最高値を打ち出した鳥取和牛の子牛は「みどりのこ6」です。
「みどりのこ6」の血統の詳細は下記をご覧ください。
- 母方の曽祖父:白清85の3
- 母方の祖父:安福久
- 母:みどりのこ
- 父:白鵬85の3
- 姉妹:みどりのこ3
この血統はいずれも肉に綺麗な霜降りを作る遺伝的能力が高いとされています。
生産者 坂本 三枝子さんについて
「みどりのこ6」をはじめ「みどりのこ3」など、数々の良質な子牛を生産してきたのは倉吉市の生産者である「坂本 三枝子」さんです。
坂本さんは、今回の競りの感想を次のように述べています。
「夢見たいです。”前回”を上回るとは思っていませんでした。」
この言葉の通り、実は令和2年度における鳥取和牛の子牛の初競りにおいても、当時史上最高価格を記録した子牛を育てたのが、坂本さんなのです。
令和2年度の鳥取和牛の子牛の初競りでも当時史上最高価格を記録
「みどりのこ6」の姉妹にあたる「みどりのこ3」は、令和2年の競りにおいて、855万4,700円という当時では史上最高値を記録しています。「みどりのこ3」は北海道で母牛となるため、競り落とされました。
日本一の種牛・白鵬85の3について
史上最高値を記録した「みどりのこ6」及び「みどりのこ3」の父牛である「白鵬85の3」は、とても有名な種牛であり、日本一とも賞賛されるほどです。
「白鵬85の3」の母牛「みどり」は、鳥取県を代表する高い能力を有した雌牛であると言われています。「みどり」と「勝忠平」を交配し、生み出された「白鵬85の3」に関しては、数々の大会において1位を獲得しており、全国からの注目度はトップクラスです。
ちなみに「白鵬85の3」の名前の由来は、生産者が相撲力士である「白鵬」の大ファンだったことから名付けられたと言われています。
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まとめ
この記事では、史上最高値を記録した鳥取和牛の子牛をはじめ、生産者や日本一の種牛である白鵬85の3について深く掘り下げてご紹介しました。
「白鵬85の3」がいる限り、鳥取和牛の子牛の高値は今後も継続していくと予想されているほど、鳥取和牛の品質はとても高く、今後も日本を代表する和牛ブランドの1つとして、その地位を確固たるものにしていくことは間違いありません。
気が早いかもしれませんが、来年の初競りにも期待が高まりますね。